『あの、センパイ…』


「ん」


『さっきから、僕の首ばっかり、見てませんか』




うわ、キミ。
気付いても、そこは言わないでよ。


……まぁ、事実だから?いいけど?




「…、で。なんの話だっけか」


『えっと、生徒総会の話です』


「生徒総会の、なにについて」


『議案書討議の、…ここです。この内容、話したほうがいいのか』



つくづく真面目なのね、キミ。

あたしだったら、面倒だから、省いてるだろうな。



「んー」



真剣な彼の雰囲気が伝わって、あたしも体を起こして、真面目に考える。
やっと、スイッチが入った。



「…表現変えたら?例えば…」


『あぁ!ありがとうございます』



え。理解するの、早っ。

全く…キミがよくわからない、あたしは。