彼女は、先ほどコーハイを連れてきてくれた、しっかり者の少女だった。 …なぜ、あたしの名前を知ってるのだろう。 『あの、急に呼び止めて、すみません!』 「いいけど…?」 『聞きたいことが、あって…』 なんだか、嫌な予感がした。 こういうときの勘はやけに当たるから、困ったものだ。 『野坂先輩って…、 後期も学年委員やるんですか?』