気持ち




コンコン
その時、悠汰先生が入ってきた。



悠汰「柚ちゃん、ちょっと気持ち落ち着かせるためにお薬飲もうかな。」


嫌だ。
薬なんか飲まなくたって大丈夫だもん。
薬を飲みたくなくて顔を柊夜の胸にうずめた。


柊夜「悠汰ごめん、体温計貸して。」

悠汰「ん。また熱出てきちゃった?」

柊夜「うーん。身体が熱いかなって。柚、熱計るよ。ちょっとごめんね。」

柚「んー…。」

熱を計られたくなくてもぞもぞ動くけど柊夜は構わず体温計を脇に挟んで落ちないように腕をぎゅっと押さえた。