私は自分の着ているパーカーの裾をぎゅっと握りしめて悠汰先生がまくれないようにした。
すると、柊夜の手が私の手を離そうとしてくる。
柊夜「ちょっとごめんね。」
柊夜は簡単に体と服の間に隙間を作って悠汰先生の手が入るようにした。
悠汰先生はすかさず聴診器を入れて音を聴き始めた。
私は怖くて、自分でも気がつかない間に息を止めていた。
悠汰「柚ちゃん、息止めないで深呼吸しようか。」
柊夜「大丈夫だよ。一緒に深呼吸するよ。吸って…はいて……もう1回。」
柊夜の声に合わせて深呼吸を頑張った。
でも怖くて涙があふれてきちゃった。

