気持ち



悠汰「柚ちゃん?」

悠汰先生が気づいて近づいて来た。

はぁ…はぁ…
私は呼吸もままならない…

悠汰先生が私の肩に触れた
私は驚いて体を震わせて

柚「いや!」

それだけ言うと走り出してトイレに逃げ込んだ…
本当ならば、外に逃げたいけど…
もしクラスメイトにでも会ったらと考えるとトイレに逃げ込むのが限界だ…

トイレの洗面台の隅にしゃがみこんだ…
悠汰先生はゆっくりと近づいてきて、私の前で私と同じようにしゃがんだ。

悠汰「さっきはびっくりさせちゃったね?ごめんね?」

私は頭を横に振るだけ…

悠汰「ゆっくり深呼吸しよっか。じゃないと辛くなっちゃう。」

そんなこと言われても頭の中はパニックでそれどころではない…

悠汰「柊夜のこと呼ぼっか?その方が柚ちゃんも落ち着く?」

私は縦に首を振った

悠汰「じゃあちょっとまっててね」

悠汰先生はPHSを取り出して柊夜を呼んだ。

悠汰「柚ちゃん?ちょっと歩ける?カウンセリングルーム行こうか。」

柚「…いや。」

今にも消えそうな声…

悠汰「大丈夫だよ」

悠汰先生は私を立たせ支えながらゆっくりと歩き出した。