サキマは、悪魔でありながら人間界の王として君臨しているアーヤと手を組み、アーヤは、上級天使である先代の魔界の神の妹と真名の契約をした。
魔界の神ルファンの不在は、人間界と天界に知れ渡り、魔界の神の座は、異世界の力あるもの達にも狙われることとなった。

魔界だけで済んだはずの争いの原因は、ライアスの気紛れな散歩だった。ライアスの気紛れが小規模ですんだはずの争いを拡大することになったのだ。
魔界、人間界、天界、異世界のあいだの均衡は徐々に崩れていく。
しかし、ライアスが世界の均衡を崩さなくとも、強欲が人間界で王という茶番をやっていたのだから、どのみち、魔界は異世界大戦となったのだろう。