麻雀に興じながらも、ドリウスはアフストイに念話を送っていた。
『明日、陰鬱の森に帰る。悪魔狩りのオマケつき。』
『悪魔狩り?!なんでそんなの連れてくるの?!』
アフストイは怒っている様子だ
『人間界の王が強欲のアーヤで、アーヤの命令で悪魔狩りをつれていくことになった。』
『当代の強欲の君はアーヤ殿というのね…。』

『強欲のアーヤは人間界にいた。んで、ライアスと強欲は血の契約をした。そして明日魔界に戻る。』
『アーヤ殿は何を考えているのかさっぱりね…。』
手短に念話で状況を説明するドリウス。
『実は俺も契約済み。随分前の話だけどね。』
『道理でドリウスは変だと思ってたよ…。』
アフストイは察していた、と言わんばかりの口調だった。
『ま、そゆわけで。あ、それロン。』
「ロン。」
念話で言っても人間には聞こえないので、ドリウスは声を出す。
「あっちゃぁ…ドリさんバカヅキだなぁ…スジ引っ掛けなんてひどいよ。」
村人は嘆きながらも点数棒をドリウスに渡している。
『なんか変な遊び覚えたのね…。』
アフストイはため息混じりにその一言で念話を打ち切った。