「もうここに用はない…まぁ暫くの間は。次行こう次。」
ライアスはドリウスとアフストイを促すと、ユーギットの屋敷を出た。

「尻尾隠せるようになってるぜ。」
ドリウスがぽそりとつぶやく。
ライアスは尻尾が隠れるように念じたが、うまく隠すことはできなかった。

「尻尾は私が持っているからかな?」

ライアスの耳に懐かしい声が飛び込む。