子悪魔ライアス★下克上~Der Traum des Teufels~

イブナクは安い服屋に2人をつれてくると
「適当に好きなの選んで。」
と言ったのだが。

「これとこれか。」
ライアスが選んだのは袖がない上着に短いスカート。
今と大して変わらない。

ドリウスが選んだのは袖がない上着に長いスカートだった。
こちらも今と大して変わらない。

「イブナク、自分で選ばせちゃだめよ。」

「そうみたい…ですね…。」

「ドリウス、それは女物よ。」
スノーは長いスカートを指差して言う。

「えー?似合ってるからいんじゃね?」
ライアスが抗議する。

「確かに力をつけて美形になってるから、似合わないわけではないけども…。」
「イブナク、余計なことは言わないの。」

スノーに静かに怒られる。

「人間の感覚を持ち合わせていないならわたしが選ぶわ。」

スノーはそう言うと適当な服を持ってくる。

その結果。
ライアスは白地に淡いピンクで薔薇の模様のワンピースに、クリーム色の肩掛け。

ドリウスは濃紺の長袖シャツに茶色のマントとベージュのズボン。

「美形になったから何を着せても似合うわね。」

スノーは満足げだ。

「動きにくい…。」

ライアスは不満そうだった。