ライアスは、神ルファンが存命のときと同様に、勝手にダークの屋敷に入る。

ダークの屋敷なんて、知り尽くしてた。
どこに何があるのかさえ。

ライアスは険しい表情で真っ直ぐにダークの部屋に向かった。
右手には、ライアスが無意識に魔力で創った蒼の剣を持っている。
ライアスはダークの部屋の扉を開けた。

「来たか。」
懐かしい声がライアスを迎える。

「どうやら、ダークが七罪の力を持ってるみたいなんでね。」

ライアスはダークに尻尾を奪われて、尻尾を隠せない。
ダークはライアスに翼を奪われて、翼を隠せない。

2人の会話に、誰も口を挟めない。
イブナクもスノーも。空気を読めないドリウスでさえ。

「私が神になる前に挑んできたってことは、この戦いに痛み分けはないよ?」

「育ててもらった借りはあるが、そんなもんめんどくさくて忘れちまった。」

ダークの挑発に対し、挑発で返すライアス。

「仕方ないね。」
「ああ、仕方ないな。」
ダークとライアスは全く同じことを言う。