子悪魔ライアス★下克上~Der Traum des Teufels~

「戻ってきた…。」
イブナクは表情にこそ出さないものの、嬉しそうな声を出す。

「さっさと荷物持ってくるか。」
ライアスは森の外へ向かって歩いていく。
イブナクも無言で後を追った。
ライアスとイブナクは並んで歩いて森を出る。

「イブナクっ!?」

森を出てすぐに懐かしい声…サウラーの声が聞こえた。

「サウラーか、ちょっと忘れ物を取りに戻ってきた。」
「無事でよかった…。」
サウラーが安心した様子でイブナクを見る。

「で、またその悪魔娘が一緒なのか。」
サウラーは面白くなさそうな、渋い表情をする。
ライアスはちょっといらついたのでサウラーにガン飛ばす。
「ちょっと、色々あったから。」
説明すると長くなるから、イブナクは勇者志願者達に攻撃されたことは省いた。

森を出ると、悪魔狩りの詰所が見えた。
「長に挨拶していけよ。」
「うん、そのつもり。」
サウラーとイブナクが並んで悪魔狩りの詰所に入っていく。

ライアスは詰所の芝生で仰向けに寝転び、蒼い空を見上げる。
「この世界の空は綺麗だな。」
ちょっとサンライトの光が眩しいけれど。

光の暖かさで眠気が増してきて、ライアスはうたた寝をする。