その後、色香に惑ってしまったアフストイを見る。
「あー…どうしよう…とりあえずやっちゃうか?」
アフストイの目は既にアフストイ自身の意志を宿していなかった。

「オレの魔力もだいぶ強くなったってことか。」
ユーギットは満足気にうなずいた後、アフストイの首を軽く噛む。
「痛っ…、あ…あれ?」
痛みで我に返ったアフストイ。

「う…わ…食われる…っ!」
身の危険を感じたアフストイは瞬時に転移した。

「天使の娘、対応次第では…オマエに寝返ったっていいぞ。」
「寝返る…?」
イヴファルトは疑問に思って、ユーギットに問い返す。
「先代の神…天使の娘の姉はどういう手段を使ったのか知らないが、暴食をあっさり先代の味方につけた。」
それと同じことをオレもしたっていいんだぜ?ユーギットは誘惑するように微笑む。

イヴファルトは、ここで選択すべきは何なのか、真に迷い始めた。
イヴファルトが迷っているわけだが、ユーギットは気にもせず少年達と戯れていた。

イヴファルトは決意して、契約の要請をする旨の言葉を発した。