「とりま、状況はわかったな。」
ドリウスは話は終わりとばかりに立ち上がる。
「ノアさんどーも。いこうよ、ライアス。」
「あ?ああ…。」
ドリウスに連れられ、城を出るライアス。

城から出て、ドリウスはライアスに尋ねる。
「さてどうするライアス?」
「そうだな。」
ライアスは暫く黙り込んだ。
「面倒だから神になって一生だらだらするか。」
ドリウスはニヤニヤしながらライアスに尋ねた。
「尻尾どうするよ。」
「んなもん神になってから取り返せばいいだろう。」
「それもそうだな。」
ドリウスは納得した様子だ。
「色欲か嫉妬から行くか?」
「どんな奴らか知らないけど、近い方からでいいや。」
「近いって?」
「距離的に。」
ライアスは付け加えた。
「だって長距離飛ぶの、面倒じゃん。」

ライアスはどこまでいっても怠け者であった。