女たらしな我が主

それか、ロリコンの領域に踏み込むことすら恐れないほどの、究極のマザコンっていうか。

まあ、あれだ。

首でも落とされたらかなわないから、黙ってよう。

代わりに、

「義理の母上じゃん。恐れ多いね」

言ってから、思った。

これだって、従者一人叩き切るには十分な理由になる言葉だ。

「ごめん」

「お前じゃなければ、叩き切るところだ」

光は険しい目を向ける。

でも、その目の底から、すぐに、笑いがわき上がる。

「でも、お前に言われても、あんまり腹が立たないな。何でだろう」