すごい自信過剰な言葉、なんだけど。

事実だし、それを、喜んだり自慢している口調でもないので、素直にうなずいてしまう。

おまけに、それを自分で嘲っているような表情が、目に浮かんでいる。

「なあ、オレ、どうしたらいいと思う?」

「はあ」

「本当言うとさ、他の女のことを、こういういまいち醒めた目で見てしまうのって、他の女がいまいちどうでもいいからなんだ。

オレにとって、本当の女のヒトっていうのはあのヒトだけで」

光の目が遠ざかる。

あたしの目の前にいるのは代わらないけれど、あたしを通り越して、何か、遠くのものを見ている。

距離的に遠いのか、精神的に遠いのか。