素直になれなくて-BLUE


アンカーだけは200メートル。


篠崎はすぐに追い付いた。
1位の1組と並んだ。

あと30メートルしかないところで篠崎が1組を越した。

そして

一位でゴールテープを通った!


周りからは黄色い声援が…
う、うるさい。

「千晶先輩ー!かっこいいです!」
「最高ですー!」
「かっこいいー!」


篠崎はその方を少しにらみ、
大声で、
「おい!白川やったぜ!」

満面の笑みでガッツポーズした!
私はその顔を耐えられる
わけでもなく、
下を向いてガッツポーズだけ
して返してやった。


あの時は本当に嬉しい。
貴方の少し砂がかかった顔が
無邪気でかっこよかった。