素直になれなくて-BLUE



私は指揮台の前に立って
位置をそろえていた。

みんなが並び終わり
指揮台にあがったとき、

ガタッ

「あっ!ごめん!」

芦屋が舞台の足の踏み場を
壊したのだった。

「「「「あははははは」」」」

観客も私達も
笑ってしまった。


「さぁ引き締まっていこっ!」

今のでみんなの緊張が
ほぐれたような気がした。

ありがとう芦屋君と
心で思い、気を引き締めた。