俺の姫様 Ⅱ




「えぇー、このまま5時間目サボるんじゃねえのかよー。」

「お前、サボる気だったのかよ…。」

「翔、いくら成績良くても、そんなんじゃ進級できなくなるぞ。」

『風の言う通りだよ。授業はちゃんと出ないと!』

「……わかった。」

「姫梨の言うことだけは聞くよなー。」

「それは月夜も同じだろ?」

「うるせーよ。」


明るく話していても、笑っていても、心の底ではみんな不安なはずだ。

滝川紗菜が何をしようとしているのかは、まだわからない。わからないけど、俺は負けない。守るものだってある。


今まで、散々うやむやにしてきた滝川との関係に、けじめをつけてやる。


「いいから授業は受けるぞ!とりあえずは待機だ、待機!」