「えぇー、このまま5時間目サボるんじゃねえのかよー。」
「お前、サボる気だったのかよ…。」
「翔、いくら成績良くても、そんなんじゃ進級できなくなるぞ。」
『風の言う通りだよ。授業はちゃんと出ないと!』
「……わかった。」
「姫梨の言うことだけは聞くよなー。」
「それは月夜も同じだろ?」
「うるせーよ。」
明るく話していても、笑っていても、心の底ではみんな不安なはずだ。
滝川紗菜が何をしようとしているのかは、まだわからない。わからないけど、俺は負けない。守るものだってある。
今まで、散々うやむやにしてきた滝川との関係に、けじめをつけてやる。
「いいから授業は受けるぞ!とりあえずは待機だ、待機!」

