「ひーめりっ♪」

『あれ?翔ちゃんと一緒にいなくていいの?』

「は?何が悲しくて男2人で屋上にいなきゃなんねーんだよ。」

『でも楽しそうだったじゃん♪』

「いや…。俺は姫梨といた方が楽しいし。」

『………。』

「…帰るぞ!」


頬を赤らめて黙ってしまった彼女の手を取って、廊下を進む。


「…俺まで恥ずかしくなってきたじゃん。」

『ん?何か言った?』

「なんでもねーよ。」

『えっ何?教えてよー。』

「…嫌だ。」


いつの間にか、姫梨はいつもの姫梨に戻っていて、赤くなっているのは俺の方になった。

本当調子狂うな。姫梨といると。