どれくらい、俺は姫梨を苦しめたんだろう? 俺の考えが甘かったんだよな。こんなにまっさらな、美しい心を持った子を、傷つけてはいけないのに。 どんなことがあっても、姫梨はそばにいてくれると、思い込んでいたのかもしれない。 …これ以上、姫梨を泣かせるようなことはしたくない。 誰よりも好きな人だから、誰よりも幸せになってほしい。 本当は、俺が幸せにしてやりたいけど…きっと一生かかっても無理だ。 俺は、姫梨には似合わない。