お嬢様たちの相手をしながらそんなことを考えているうちに、徐々にその数は減っていった。 最後の1人とも話し終えた時、姫梨の方から話しかけてきた。 まさか姫梨から話しかけてくるなんて思ってもみなくて、少し驚いた。 さっきまでは少し離れたところにいたから気付かなかったけど…、少し、痩せたか? 姫梨の存在を背中に感じながら、庭園に出た。 日本でも指折りの美しさのこの庭園が、夕日に照らされてさらに美しさを増している。