そんな日々が1週間ほど続いた頃、風のお父様主催の新年を祝うパーティーが行われる日になった。
いつの間に、年が明けたんだろう…。あの日から、俺の中の時計は止まってしまったみたいだ。
わりと頭は良い方なのに、解決策は何一つ浮かばなくて。姫梨の笑顔が頭から離れなかった。姫梨のことしか、考えられなかった。
今日のパーティーは行くのやめようか…。でも、風のお父様の慧さんにはお世話になってるしなー。
…ん?慧さんには姫梨もお世話になってるよな。ってことは、姫梨来るんじゃないか?いくらなんでも、お世話になってる方が主催してるパーティーには普通行くよな。
“…会えるかも”そう思った。

