嫌な笑みを浮かべる仁君に多少.....うん、多少引きながらも私はその“何か”が来るのを待つことにした。
ていうか、多分帰らせてくれないよね。
その笑顔から一瞬にして般若の顔に変わるよね。
おー、こわっ。
まあ、実際に仁君の怒った顔なんて見た事ないけど。
知り合って一日目だしね。
なんて、そんなくだらない考え事をしていたら直ぐ近くで話声が聞こえてきた。
お?来たかな?“何かが”。
......ん~、多分この話声なら3人くらいかな?
そう思ったと同時に先程入ってきた扉から数人の男達が出てきた。
「おせーよ。」
その男達に対し仁君は待ってましたと言わんばかりに声をかけた。
「仁から呼び出すとは珍しいですね。」
仁君に対し、初めに口を開いたのは黒髪で眼鏡を掛けた落ち着いた感じのイケメン。
声も落ち着いた感じでここの学校には居なさそうな人種だ。
だけど、
「ん?あなたは.....初めて会う人ですね?」
「あ、どうも。」
こちらに笑いかけた彼の目は、誰よりも冷たい気がした。


