「えーと、俺は、中下....陽、だ。」
一瞬自分の名前を忘れたせいで、どもってしまった。
おー、やべーやべー。
「中下....中下陽ね。中下陽。」
チャラ男、もとい夏樹君はまるで呪文でも唱えてるかのように私の名前を繰り返していた。
え?何?私呪われんの?
そして、一方ではなんかすっごーい視線を感じる。
一旦夏樹君から目を離し、視線が感じる方へ見てみると何故か仁君が目を細めながら私を凝視している。
怖い...。
ハッキリ言って怖いよ。
無駄に顔が整っている分、迫力が半端ないよ。
「あのー。」
「あ?」
「な、なんでございやしょー...。あっしの顔に何か付いてますかね?」
「え?あぁ、何でもねえ。」
何でもないとか言いながら、チラチラと私の顔を見る仁君。
いや、絶対何かあるでしょ。


