そう言うと鈴音は、一瞬少し渋い顔をしてから微笑み、指示をした。
「5番地・・・花屋の前の歩道橋に来させなさい」
「は?なんでだよ」
「いいから。そうね口実は・・・『ちょっと話がある』とかで良いんじゃないかしら」
「おい待て。それ告白とかの呼び出し方じゃねえか!俺完璧に勘違いされんぞ!?」
ふざけてんのかこの女!
「ふざけてないわよ失礼ね」
うおっ!ひ、他人の心ん中読んでんじゃねえよ!!
「まあ、ともかく」
鈴音は小さく息を吐いて、そして、にやりと笑った。
「・・・最初のシゴトよ。真」
呼び捨てかよ。


