−・・・え?マジで??えぇぇ、マジで??




「ねぇちょっと、聞いてんの!?」



俺はバッと上を見上げた。


−・・・・・・・・・・あっお!!空、青ーっ!!




やはり声は俺の幻聴だったらしい。俺の頭上には、ただっ広い夏の空と、道につたう電線があるだけだった。





−なんだ。







「どこ見てんのよ、あんた。」








−えっ!?


突然まん前から声がして、空を仰いでいた俺は、またもや思い切り首を戻した



ので、






ガンッ


『〜〜っ』







勢い付いた俺の頭は、俺のすぐ前方にいた「ソイツ」に見事ごっつんこした。