「ここからは出られないわ」


ヤツはそう言いながら、ゆっくりと距離を詰めてきている。





「・・・はぁ!?」


俺はその距離を埋めないように、ジリジリと後ずさりした。






「それが−−−運命なの。・・・使命なのよ」




「な、何言って・・・


・・・うおっ!?」





段々と距離を詰められ、俺は元居たベッドまで下がって、突き詰められて後ろに倒れた。