【短】天使と悪魔〜男女逆転〜



晴夏の顔は間近にあって何も言えない。

「良い返事くれないと襲うよ?」

「そっそんな急にいわれても」

「5、4、3、2―――」

「わ、わかったから!」

「嬉しい―――」

そう言って晴夏はあたしにキスをする。

さっきの激しいキスではなく優しいキスだった。

「あれ、顔真っ赤だよ――?誘ってる?」

「えっ違っ!」

「ま、これからは何回もキスできるけどね」

「やっ――」

そして晴夏は4度目のキスをした。

深い、激しいキスだけどそれには温もりがあった。

すると突然唇が離れて

「でも、キス以上のこともしたいな」

晴夏は耳元で囁いてからまたあたしの唇を塞いだ。

それは、甘い甘いキスだった――…