二人っきりの談話室。 多分もう一時間目の授業は始まっていて、誰もここに来ることはないとおもう。 「透は女子からもモテモテだけど、男子からもモテてるの知ってた?」 「え…?」 晴夏にはいつもの天使のような可愛い笑顔はなくて真剣な顔であたしを見る。 晴夏はその場にある木箱に乗ってあたしを見下げた。 「は、晴夏?」 あの天使のような笑顔はどこにいったのよ… 「今度みんなに透の可愛い笑顔見せたらお仕置きだよ?」 「――んっ…」 そう言って晴夏はあたしの唇を無理やり塞いだ。