「そこの女中…」


「は、はいぃ///」


「蘭という女中を呼んでくれないか?」


蘭は桜のことだ。


さすがに本名では動けないからな…


「蘭?あぁ、あの新人ですね…できないと思いますよ…」


…?できない?


「どういう意味だ?」


「あの、ここだけの話なんですけど…なんか、夜な夜な女中たちが消えているんです…」


「消えている?」


「はい、まるで神隠しにでもあったかのように…それで、私たち女中は夜早くに部屋に戻ってるんです…」


「まさか…!!あいつも…!!」


「はい、一昨日から見かけてません…」


まさか、じじいの言ってたここの上様がやったでかいことって…!!