その時、私の後ろからお腹周りに腕が回ってきた。
グッと引き寄せられた…。





「わりーけど、俺コイツを送って帰るから待ってたんだ。」




聞きなれた声…だけど、私の頭の中は真っ白。




「そうなんだ、なら良かった。またね、優莉ちゃん☆」



「あ、うん……。」





城田君が居なくなっても振るえが止まらない。




「大丈夫か?」



「……ハァ…うっ……吐きそう…。」



「あ!?!?ちょ…わりー、」



そう言って声の主は私をお姫様抱っこのままトイレ前まで走ってくれた。






私は勢いよく吐いた…。
持っていたお茶で口をゆすぎ涙を拭いた。







「ごめん、ありがとう、潤。」