引き返そうとしたが、見つかってしまった。





それでもシカトして歩く。






「優莉ちゃーん!!待って~☆」





腕を掴まれとっさに振り払い殴りそうになったが、潤の手によって押さえられた。





「触らないで!!!!!!!!!!!」




私の叫び声に皆がビックリしていた。
そりゃそうだろな。
イキナリ大声出されて…挙句に触るなときた…同級生なのに。
頭では理解してるんだ。






「潤…。優莉ちゃん放してあげて?」




圭がそっと言う…。





「オマエ…」





潤の言葉を最後まで聞くこともなく私は走り出した。









家に着き、ベッドへと倒れ込んだ。
そこからは静かに涙を流しながら意識を飛ばした。