私は忘れたよ‥

芯壱は台所に立つ私達を眺めて幸福そうだった。
自分の身内と仲良くされることを好む男だ。

芯壱は本当に嬉しそうにしていたので、
この、ままごとをしばらく続けてやることにした。

「夏?ママのエプロンもう一枚有ったよな?」
と夏を誘って寝室にあるタンスに向かっていった。

「ああ、いいのよ芯壱。家でも着けないんだから」
と義姉は声を張って芯壱に言った。

芯壱は喜怒哀楽の波が激しい。


きっとまた義姉が帰るといつもの芯壱に戻るんだろう。