私は忘れたよ‥

京吾の方も何から話せば良いのかわからないようで黙っていた。


私はただ車を走らせるのも嫌で公園のそばに車を停めたままでいた。


「…久しぶりだね…」と、京吾は照れながら私の目を見た。


胸が苦しくなった。


泣きたくなった。


ずっと逢いたかった。


感動に浸っていると京吾は、運転変わるわと言って外に出た。


なんで変わるのかと思ったが何も言わずに助手席に移動した。


車を走らせる愛しき人の横顔は何かを決意して
それを実行しようとしているようだった。