私は忘れたよ‥

「またあのこ電話代も考えないで遅くまで話してたのね…」
機嫌悪く言った。


最近じゃ、夏がバイト代で払うと約束した携帯代を芯壱はこっそり払っているみたいだ。

電話の相手が男だと知ったら芯壱はどうするんだろう…


「あっヤバい…私も遅刻しそう…お義姉さん、後お願いします」

「ええ、いってらっしゃい」
義姉は朝食の後片付けをしながら急ぐ私をみて幸せそうに笑った。


「行ってきます」

あれから四年と少し経ってから義姉は離婚した。
慰謝料として残されたこの家に夏と芯壱と私の四人で暮らしている。

初めは同居なんて抵抗があったのだが仕事を持つ私にとって家事の負担が減ったし、夏をここまで一緒に大きくしてくれた。

毎日の芯壱のお弁当も作ってくれていて助かっている事だってたくさんある。