私は忘れたよ‥

「君は優しいな…そんな事を考えて俺との別れを選んだんだな…」

愛しそうに悲しそうに私を見つめている。

ねぇ京吾、私達に心が無ければ別れる事なんて考えもしなかったよね…

家族の傷をみようとする心が目を開いて私に見せつけるんだ。

芯壱の傷を…
奥さんの傷を…


京吾の傷を…


本当は綺麗事だ。

ただ私は恐かった。

すぐ先の将来に傷ついたみんながいて私達二人を責めている。

犠牲になるのは少人数の方がマシだから。