私は忘れたよ‥

京吾が居なくなった後の給湯室には若い女達がまだ残っていた。

「大沢所長って隙ないですよね?」
とわかってくれます?とでも言うように問われた。

「なんの隙?」

「入る隙ですよぉ!あんなにかっこいいのに愛妻家なのかなぁ…
わたし自分から誘って断られたの初めてですごいショックなんですけど…」
と苦笑いしていた。

随分の自信だな。

「愛妻家なんじゃない?意外に真面目なんだと思うわよ」

そう答えといてデスクに戻った。