私は忘れたよ‥

コーヒーを淹れ終わって仕事に戻ろうとしたら

「僕にも…コーヒーを淹れてくれないかな?」
と申し訳なさそうに私に話しかけてきた。


カップの中にコーヒーが溜まっていくのを見つめた。


想いがたくさん入ってしまって味が変わってしまいそうだ。

それを手渡すと
「ありがとう」
と甘く切ない声でお礼を言ってデスクに戻って行った。

こんな事って駆け引きみたいだ。

京吾の事が好きなのに別れようなんて言って京吾の傷ついた心が見える。
だけどそれも時間というお薬が癒してくれるんだろう。


いつかきっと。