私は忘れたよ‥

「芯壱?明日は会社休みなの。
だから病院は私と行こうね」

さりげなく言った。

さりげなく言って後ろを向くと背中中に芯壱の視線を感じた。

「芯壱、野菜いっぱい食べてね」


芯壱はなにかおかしいという感じで居づらそうにしていた。

グツグツと野菜や肉が煮えたつ音と、カチャカチャとお玉とお皿の当たる音が鳴り響いている。

なんだか自分が空回りしている。

これじゃあ浮気がバレた
次の日の夫だな…


お鍋は全然楽しくなかった。

やっぱり発想が単純すぎたみたいだ。

もっと会話が弾むと思っていたのに失敗みたいだ。

だけど今は手探りでも探すしかないんだ。


こうして芯壱とやり直そうとする事は正しい…

京吾と別れる事は正しい…