私は忘れたよ‥

「だったら……

妻とは別れるって言ったら俺達はどうするんだ?」

これが京吾が思い付いた解決策なんだろうか。

本気なんだろうか…

じゃあそうしてくれる?って言ってやろうか…

京吾は私よりも長い結婚生活を送っているくせに私なんかに躓いてしまって後悔しないのか?
とか悩まないのか?

「別れないくせに…今はそんな冗談通じないよ」

そっちの方向に話を進めないでほしい。

そんな展開を望んでいるわけではないしそんな色々な考えを持ち合わせてきたわけではない。

深い深いため息を二人でついた。

「君は一方的だな…
いつだって一方的に気持ちを伝えてくる…」

本当に本当に寂しそうに本当に本当に孤独な声で言った。

「…ごめんなさい」

京吾ごめんね…我が儘で…
京吾ごめんね…いつだって子どもで…