私は忘れたよ‥

ピアスを付けた。

女は好きな人から身につける物をプレゼントされるのが好きだと思う。

なんだか離れていても近くにいるような気になる。

今日は髪を下ろしているし、ピアスはとても小さく光っていたから、誰にも気づかれないだろう…
それが余計に嬉しくなった。

京吾と私しか知らない。
もしも…もしも京吾を取ってしまったら私は最低な母だろうか…

デスクに着いてから《ありがとう》
とメールを送ると、
《今日はホテルで食事しよう》
と返事が来た。

気晴らしになりそうだ。
それまでは懸命に仕事をしよう。