私は忘れたよ‥

芯壱はあなたと違って何も持っていないのよ。
会いたくなったらいつでも来ればいいんだし、暮らす家が変わるだけだと言った。


何も持っていない?

仕事を持っている私は夏の一人くらい居なくなっても大丈夫だろうという話だろうか?

冗談じゃない。

あの人は子どもがいないからそんな風にしか考えられないんだ。

なんて、なんて、なんて無神経な女なんだ。