今日はなんだか疲れた。精神的に。
「彼女」の名前を知ってしまった。

帰ったらすぐ寝よう・・・

結局、大樹の宿題はギリギリ間に合ってよかったなぁ

そういえば竹田がなんか重要なことを言っていたような気がするけどなんだっけ。

僕は帰りの電車に揺られ、瞼を閉じながら思案に浸っていた。


残念なことに、帰りの電車には「彼女」と同乗したことはない。
時間がきっと合わないのだろう。

僕はただの帰宅部だし、「彼女」は何か部活動をしているのだろう。


だから、帰りの電車はただ揺られるだけ。
電車の機械的なリズムが眠気を誘う。


あ、自転車いつ修理にだそうかな・・・
いつでもいいけど不健康な気がする。

僕はそう思いながら、身体の体重を電車の座席にあずけ意識を手放した。