「朝の人!!」
美海は涙ながらに彼の腕をつかんだ。
なんだろ。会えてすごいうれしい!!
会いたかったのかな。
「助けてくれてありがとう」
不良のリーダー(?)は、こっちをみた。澄んだ鋭い瞳にびくりとする。
「美海」
「そ、そう。よく覚えてたね♪美海だよ!!」
美海は嬉しくなってとびはねた。
なんで、こんな胸が弾むんだろ。
「美海、あなたのお名前聞いてなかった。なんてゆーの?」
彼は少し、迷った挙げ句口を開いた。
「新城蓮」
「蓮?よろしくね!!蓮♪」
美海が気さくにゆうと、蓮は驚いた顔をしたあと、やさしく微笑んだ。
どきっ
こんなふうに笑うんだ。
「あ、てかさ朝つれてた人たちと一緒じゃないんだ?」
頬が赤くなったのを隠したくて美海は下を向いた。
「いつも一緒なわけないだろ。朝は...色々あって上のほうのやつらを集めたんだ。」
あんなに大勢いたのに、あの人たちは上のほうの人だけなの?
「助けてくれたお礼になんか奢るね」
美海は蓮の手をとった。
「あ?いいよ。別に」
「美海がやなの。借りを作るのは」
うそ。ほんとはまだ離れたくないからだよ。
なんでこんなきもちになるんだろ。
蓮、美海はこの時から、ううん。
もしかしたら路地裏で初めて会ったときから、あなたに恋をしていたのかもしれないね。

