君の光―straight right―




なんて思って、眠ろうとしたら、ちょうどチャイムが鳴った。


皆慌てて席に戻る。


私は、チャイムが鳴っても顔を机に突っ伏したままでいた。


突っ伏したまま、誰も見えない窓のほうへ顔を向ける。


「渡辺、」


先生が来ないから、皆、席に座っててもまだうるさくて。


そんな中聞こえた、私を呼ぶ声。


小さくて、私にしか聞こえないような島田の声。