君の光―straight right―

自分の席に着いて、いつものようにぼーっと窓の外を眺めていた。


教室中がガヤガヤうるさくなってきた頃、ようやく島田が教室に姿を見せた。


「島田君、おはよっ」


「おはよ」


「おはよう」


たくさんの挨拶が飛び交って、また島田の席には人がたくさん集まっていた。


横目でちらりと隣を見ると、やっぱり島田は笑顔を見せていた。



いっつも、笑ってばっかり。

何が嬉しいのか、私には全然理解不能。


逆にたくさん人に囲まれて、迷惑なんじゃないか、なんて思う。