そして、先生の声に続くように転校生が中に入ってきた。 背が高くて、見た感じ明るそうな男の子。 「島田 輝です、よろしくお願いします」 そう言いながら彼が笑顔を浮かべた瞬間、教室中に黄色い声が飛び交った。 「かっこいい~!」 「ね!こんなカッコイイ人来てうちら超幸せ者じゃん!」 ―――...まだ、顔だけしか見てないのに。 彼のことを何も知らないのに、こんなに騒ぐんだ。