「渡辺、おっはよー!」 ――...にこにことした満面の笑みを見せる、島田の姿だった。 それを見て、思わず私は顔を歪ませてしまった。 朝からこんな笑顔見たくないんだけど。 「...何で、いんのよ」 「えー、一緒に登校したかったし♪」 「朝から一緒なんて、気分下がる」 「え、ひどっ」 私は、冷めた視線で島田を見つめて、ドアを閉めた。