「今日このクラスに転校生が来るので、皆仲良くするように...」 ああ、本当に来るんだ。 なんて、実を言うと、ちょっと半信半疑だった私。 「男かな、女かな」 「男だったらカッコイイ子希望♪」 そんな会話がひそひそと周りから聞こえた。 先生は、コホンと一つ咳払いをした後、扉の方に向かって笑みを浮かべて「どうぞ」と言った。