キッチンの方に明かりがついていて、お母さんがそこにいるんだってすぐに分かった。 私は、そこを通り過ぎて自分の部屋のある二階へと向かった。 そして、自分の部屋に入って、自分のベッドの上にドサリと倒れこんだ。 ―――...帰りたくなかった。 でも、帰らずにいるのも嫌だった。 矛盾しすぎている私の心。 ――...それは、きっと、私に居場所がないからなんじゃないかって、そう感じた。